BTS(防弾少年団)英語→日本語 翻訳の部屋

「防弾少年団」(BTS)が取り上げられた英語媒体の記事やニュースをファンが和訳して載せているブログ。翻訳には意訳部分も多くなりますのでご了承ください。

【和訳1/2】BTSは(熱狂的な人気の)ボーイバンドの定義をどうやって塗り替えたのか 

2018年8月10日に公開された、The Tempestでの Anum Waseem氏の記事を翻訳しました。2回に分けて掲載します。この記事は前半の和訳です。

 

オリジナル記事はこちら↓ 

thetempest.co

 

BTSは(熱狂的な人気の)ボーイバンドの定義をどうやって塗り替えたのか 

彼らをただのK-popアイドルやボーイバンドと呼ぶのは、もはや正当な評価ではない

 

 

 

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ウォークマンからポータブルCDプレーヤー、iPodからスマホまで…デジタルの進化とともに大きくなった我々世代にとって音楽はいつも、当たり前にそこにある生活の一部だった。

音楽は言葉だけでは語り尽くせないことを語り、しかもそれを大きな音で奏でてくれる。よい音楽とは、その瞬間まさに聞きたかったことを言ってくれたり、自分のこんがらがった感情を紐解く声を与えてくれる。昨今のボーイバンド現象は、こうした音楽の役割から考えると興味深い。なぜなら一般的にボーイバンドというのは楽しくキャッチーな音楽が売りで、強く心に訴える曲を歌うとはみなされていなかったからだ。

BTSの躍進が非常に興味深い理由も、この点にある。BTSはボーイバンドとしての条件を完全に満たしているものの、同時に我々世代への影響力も無視できないレベルにあるのだ。

しばらく山ごもりをしていた人でない限り、世界征服するかの勢いで躍進中の韓国出身7人組グループ「防弾少年団」のことを聞いたことがあるだろう(半分冗談、半分本気である)。最新アルバムは今年の夏に発売され、ここ最近は連日彼らの報道を目にするようになった。

BTSは新人グループではない。結成5年目になるが、デビュー当初から素晴らしい音楽を作ってきた。

しかし彼らに対する世間の反応が、近年ガラリと変わった。

突然、彼らは「世界で一番ビッグなボーイバンド」と世界中で声高に呼ばれるようになった。「韓国の」とか「K-Popの」などの枕詞も無し。歌詞のほとんどは韓国語で、英語に堪能なメンバーも一人だけだという事実を考えると、このグローバルな人気は常軌を逸した出来事だといえよう。私のように友人からBTSのことを教えてもらったり、インターネットで偶然彼らのことを目にしたり、入り口は何であれ、この熱狂からは逃げられない。そしてこれにはちゃんとした理由がある。

アーティストとしての彼らはハイクオリティの楽曲を量産し続けており、まるで「クオリティと数は反比例する」という通説そのものを打ち破るかのようだ。そして彼らの前には言語の壁すらも意味をなさない。ファンベースであるARMYの中にはせっせと翻訳してくれるファンがいて、BTSが発信する様々なコンテンツを常に翻訳してくれるのだ。

BTSの音楽のファンは、ジョン・レジェンドからジョン・シナまで多岐に渡る。
 
彼らを他グループから差別化しているのは、楽曲制作をすべて業界のプロに任せるのではなく、実際のメンバーがかなり重要な役割を担っている点だ。たいていの人気曲は、事務所お抱えのプロデューサーが歌詞とポップビートをつけたラブソングというこの時代に、BTSはあえて別の路線を歩んでいる。アルバムごとにテーマが違えど、彼らの作品には一貫したひとつのメッセージがある。

正直に言って、これは誰も期待していないことだった。K-popとカテゴライズされるアイドルグループの場合は特に。もちろんダンスも歌も上手だろう、しかしそれは予想の範囲内だ。ほとんどの人たちは、K-popジャンルはビジュアル重視の型にはまった音楽だと軽視していた。そんな中、BTSのストーリーテリングの秀逸さと多様なテーマ選びの才は、否が応でも目立ったのである。


(後編の和訳に続きます:後日UP予定)



 

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