BTS(防弾少年団)英語→日本語 翻訳の部屋

「防弾少年団」(BTS)が取り上げられた英語媒体の記事やニュースをファンが和訳して載せているブログ。翻訳には意訳部分も多くなりますのでご了承ください。

【和訳2/2】K-pop界の巨人、BTSが記録を打ち破り続ける理由

2019年2月22日に公開されたGrammy.comの記事(by Ana Yglesias氏)の和訳記事です。2回に分けてUPしており、こちらは後編です。

 

前編はこちら↓

www.bts-jpntrans.net

 

 

オリジナル記事はこちら↓ 

www.grammy.com

 

K-pop界の巨人、
BTSが記録を打ち破り続ける理由

バンタンボーイズには特別な何かがある

 

 

4. 「本物」の音楽をファンに届ける


BTSのルックスと歌声が素晴らしいことは誰の目にも明らかだが、単にそのキラキラした衣装や髪型で目を引いているだけではない。彼らは音楽を通して、メンタルヘルスや自分自身を愛することの意味など、重要なテーマに取り組んでいる。世界中の若者にとってのロールモデルとしての重要な役割を、しっかりと認識しているのだ。韓国ではK-popスターは「アイドル」という存在としてみなされているが、BTSはアイドルとしての責任も決して軽くは考えていない。

遡って2018年9月のこと、Grammy MuseumにてBTSとの対話が行われた。300人のファンが招かれ、アーティストとしての責任をはじめとする幅広いトピックについてBTSの話を聞くことができた。

「今回僕たちの責任とは何かについて、僕たちがどう行動して、どんな音楽をつくるべきかについて考えさせられました。僕たちがしていることや、僕たちがつくる音楽について、深く考えるきっかけになったと思います」と語ったのはジョングクだ。

チームとして協力して楽曲をつくるという製作過程について、また彼らの事務所Big Hit Entertainmentの代表であるパン・シヒョク氏についても話題に上った。「デビューしたばかりの頃、僕たちはパンPDから、自分たちの経験や思い、感情を土台にして曲をつくるべきだと何度も聞かされてきました。なのでそのことはこれまでずっと、僕たちがつくる音楽の中心にあったと思います」とRMは説明した。

またRMは、楽曲制作での協力体制の重要性についても強調する。「僕たちもできるだけ一緒に関わるようにしています。制作プロセスに関わることで音楽や歌がもっと誠実なものになり、僕たちが曲に向き合う姿勢ももっと真摯なものになると思うからです」と彼は語った。



5. BTSはARMYを家族だと考える

BTSの大躍進は、彼らの献身的なファンであるARMYの存在を抜きにしては決して語れないだろう。

事実上、BTSは2つのTwitterアカウントを持っていると言える。公式アカウントである @BTS_twt は、現時点で1,850万人のフォロワーがいる。さらにARMYがそれぞれのTwitterファンアカウントを持ち、これまで通算12万近くの熱量溢れるBTS関連のツイートが発信されてきた。さらにBTSの公式YouTubeページには1,560万人のチャンネル登録者がいる。

ファンがBTSを支えるのと同じように、BTSもファンを支えている。20代前半から半ばの青年であるBTSのメンバーは、ソーシャルメディアをツールとしてオンラインで何百万人ものファンと交流し、自分たちの生活の一部を定期的に共有する方法を熟知している。通常、ソーシャルメディアで一方的に「いいね」とスクロールばかり繰り返していると人は孤独な気持ちに陥るものだが、BTSはソーシャルメディアの世界にポジティブな変革を引き起こした。彼らの発信に対応するかのように、ファンはBTSのYouTubeページを思いやりたっぷりの陽気なコメントで埋め尽くしている。BTSはこうしてファンと一緒に、お互いを支え合う巨大なファミリーを築いているのだ。

 

 

そして、BTSのアメリカ進出はまだ始まったばかりだ。2019年のワールドツアー情報が公開された直後、ファンは興奮気味にTwitterに書き綴った。ビートルズのツアー発表時に親たちも同じ気持ちがしていたのかと想像しているファンもいれば、今回のコンサート会場の重要性を指摘しているファンもいた。たとえば、BTSが5月4日にコンサートを行うLAパサデナのローズボウルは、90,888人のキャパシティーを持つフットボールスタジアムだ。過去にローズボウルでコンサートをしたのは、ローリングストーンズや、去年の9月に2日間にわたってこの巨大な会場でジョイントツアーを行ったビヨンセとJay-Zなど、ビッグネームに限られる。

数は嘘をつかない。様々な記録とチケットの売上、ストリーミング回数、内省的な歌詞と熱狂的なファンベースを持つBTSは、歴史的な成功を成し遂げるための公式をすでに手にしている。それもアメリカだけでなく、世界中で。

 
(終)

 

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《参考記事》

グラミーミュージアムでのインタビューの一部翻訳記事はこちらです。

www.bts-jpntrans.net