BTS(防弾少年団)英語→日本語 翻訳の部屋

「防弾少年団」(BTS)が取り上げられた英語媒体の記事やニュースをファンが和訳して載せているブログ。翻訳には意訳部分も多くなりますのでご了承ください。

【和訳2/2】BTSが起こしたボーイバンドの改革

 2018年11月27日に公開された、Elle CanadaでのSarah Laing氏の記事を翻訳しました。和訳記事は2回に分かれていて、これは2回目の記事です。



オリジナル記事はこちら↓ 

www.ellecanada.com

 

 

前半の記事はこちら↓
 

www.bts-jpntrans.net

 

 

BTS以前のボーイバンドは、1曲を聴けば他はみんな一緒という類のものだった。もちろん音楽の流行は時とともに変化してきたが、ボーイバンドが主題として扱うテーマは変わってこなかった。この何十年かの間ボーイバンドの歌といえば、Boyz II Menの "I'll Make Love to You"を代表作として挙げれば足りたのではないか(もちろんウォンヤ・モリスのあの声を複製できる歌手はいないと思うので、少なくとも歌詞の点では)。
 

一方BTSのメンバーは、自分たちで歌詞や曲を頻繁につくっていて、ときに重いテーマも扱う。「彼らが書いている曲は、"若者の苦悩"についてです」とチョウ氏は語る。「景気後退後の世代に呼びかけて、仕事すら見つけられない時代に、社会の中で勝ち組になったり、大人として立ち回ることがいかに困難かについて歌っています」。また彼らは、メンタルヘルスの葛藤をオープンに打ち明ける必要性についても語ってきた。定番のボーイバンドのテーマとはかけ離れている。彼らがこれまでのボーイバンドの歴史を塗り替えている理由は、この点だけではない。「BTSはメンバー同士、とても豊かに愛情表現をします。ポップカルチャー界の男性同士ではあまり見ることがない類のものです」とチョウ氏は語る。同性愛的なものとして見るかどうかは脇に置いても、この男性同士の親密な友情関係の様子が、ファンをひきつけているというのだ。「ネット上で目にする有害なほどのマッチョイズムとは真逆のものを、彼らに見るのだと思います」。

 
レオ・テーペルの心をとらえたのもこの点だった。レオはトロント在住の20代のArmyだ。彼は、BTSのいくつかの曲があえてジェンダーを限定しない表現になっている点を評価する。「LGBTQ+コミュニティーに属する僕にとって、BTSの曲はまるでもうひとつの居場所のようです」と彼は話す。また、BTSの反体制派的な歌詞の内容を指摘するとともに、「彼らのメイクとチョーカーとピアスを見ましたか?まるでジェンダーのステレオタイプを壊して、新たな男性像を再定義しているかのように思えます」。


我々の次なる質問は、「次の10年の新たなボーイバンドがもたらすものは何か?」になるだろう。ボーイバンド第5世代がやってくる頃には(BTSがヴェガスに隠居している、なんてことはないと願いたい)、これまでのボーイバンドに引き継がれてきた、互いの多様性や弱さを認め合うなどの変化が、もはや当たり前になっていることを願う。そう、昔のボーイバンド時代から変わってないものがひとつだけある。BTSのツアーチケットは瞬間的に売り切れたし、自分以外のすべての友人はライブに行っているようだ。1990年のニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックと全く同じ現象がそこにある。


 

 防弾少年団のファンが趣味で翻訳している個人ブログです。翻訳の正確性に責任は持てません。細かい訳漏れ、訳抜けなどある場合がございますのでご了承ください。無断転載はお控えください。和訳を別ブログで紹介していただく場合は、引用元のリンクURLも貼り付けお願いします。

 

【参考動画】


Boyz II Men - I'll Make Love To You (Official Music Video)