【和訳】米国音楽キャリアで過去最大のアワードノミネートを受けたBTSと、それがもたらす変化について
Natalie Morin氏によるREFINERY29のweb記事(2019年4月4日)を和訳しました。
オリジナル記事はこちらです↓
米国音楽キャリアで過去最大のアワードノミネートを受けたBTSと、それがもたらす変化について
今日行われたビルボードミュージックアワード(以下BBMA)のノミネート発表は、BTSとARMYと呼ばれるそのファンたちにとって歴史に残る感動的な出来事だった。 BTSはすでに2回BBMAのトップソーシャルアーティスト部門を受賞しており、2018年にラスベガスで行われた授賞式ではシングル"Fake Love"のパフォーマンスもしている。しかし今年のトップデュオ・グループ部門でのノミネートは、彼らがソーシャルメディアでの圧倒的な存在感だけでなく、その音楽によって初めて認められたという意味のある出来事になった。
これはBTSが長年のあいだ追い求めてきた栄誉でもあった。Entertainment Weeklyのカバーを飾るなどアメリカのエンタメ業界のメインストリームとして確実に存在感を増している彼らは、大手ラジオ局・TV局からのインタビューを受け、グラミー賞のノミネートも獲得した。しかしその音楽性の正当な評価については、大きな壁があったようだ。
BTSはアワードへの客寄せやクリック稼ぎとして使われているのではないか、と危惧していたファンもいる。また、ボーイバンドの歌う作品は真剣に分析するに値しないと考えている音楽評論家は存在し、ましてやまだアメリカの音楽業界では数少ないアジア人のアーティストであれば、なおさらその目は厳しい。
今回のノミネートは大きな一歩となるだろう。BBMAのノミネートは評論家の批評ではなくストリーミングやラジオでのオンエアをもとに選出されるが、これはBTSのファンが、一人一人のメンバーの人間性だけでなく、その音楽についても同じぐらい関心を寄せていることを示している。そして、音楽業界がそのことを真の意味で理解したとき(The Beatlesの時代に起こった現象とまったく同じように)、業界や評論家はBTSにもっと敬意を払うことになるだろう。
今回のノミネートは大きな一歩となるだろう。BBMAのノミネートは評論家の批評ではなくストリーミングやラジオでのオンエアをもとに選出されるが、これはBTSのファンが、一人一人のメンバーの人間性だけでなく、その音楽についても同じぐらい関心を寄せていることを示している。そして、音楽業界がそのことを真の意味で理解したとき(The Beatlesの時代に起こった現象とまったく同じように)、業界や評論家はBTSにもっと敬意を払うことになるだろう。
この部門でBTSは、Maroon5、Imagine Dragons、Dan + ShayとPanic! at the Discoという面々を相手に戦うことになる。
BBMAノミネート発表の後に、"BTS paved the way"(BTSが道を切り拓いた)というフレーズがTwitterでトレンド入りした。BTSが同ジャンルの中で最大の影響力を生み出した卓越した存在であり、未来の韓国人アーティストのために扉を開いて新たな道をつくったという考えは、ARMYの間では当然のこととして共有されてきた(そしてときに論争の元にもなってきた。)
また、特にBTSが最初にBBMAのトップソーシャルアーティスト部門のノミネートを受けた2017年頃には、彼らがアメリカに迎合しているとか、才能ではなく単にデジタルでの業績で人気が出ただけだというような批判を受けていたと語るARMYもいる。
BTSは今年もトップソーシャルアーティスト部門でノミネートを受けた。しかし今回は、アリアナ・グランデとルイ・トムリンソンに加え、EXOとGOT7という同じ韓国出身グループとタイトル保持をかけて戦うことになる。
2019年のBBMAは5/1のアメリカ東部標準時間8:00PM(※日本時間5/2の9:00AM)に、ラスベガスのMGMガーデンアリーナで開催される。
(終)
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